11月26日(月)、Judas Priestの来日公演@大阪に行ってきた。
2015年のOpeth以来、久しぶりのホール。
しかも会場のグランキューブ大阪はかなり広い。
今回、上手側23列目の席だったのだけど、こんなにステージから遠かったけかと辺りを見回してみて納得、席の前後のスペースがラグジュアリーな間隔で空いている。
さすがは国際会議場。
それを見越してオペラグラスを持っていくことを勧めてくれた友人に感謝。
おかげで今回初見だった、下手側のRichie Faulknerの表情豊かなギタープレイもちゃんと見れたわ。ありがとう。
会場は満員ではなかったものの、9割近く埋まっていただろうか。
そのほとんどが おっさん だったのは言うまでもない。
まずは今年3月にリリースされた最新作から、タイトルトラックの “Fire Power” でショーはスタート。
このまま新譜からの曲が続くかと思いきや、その後流れは一気に70年代後半〜80年代初頭の往年の名曲に。
“Killing Machine” (Hell Bent for Leather) や “British Steel” からの曲に続いて、大好きだった3rdアルバム “Sin After Sin” のオープニング・トラック "Sinner” のイントロが聞こえてきた時には思わず鳥肌がたった。
これらの曲が聴けただけでも今回観に行った甲斐があったというもの。
泣けた。
その後、80年代からの鉄板曲の数々に “Lightning Strike” や “No Surrender” といった新曲をバランスよく配しながらショーは後半へと突入。
ステージには、エンジン音と共にお約束のハーレーも登場し、“Freewheel Burning” や “Hell Bent for Leather” “Painkiller” といった痛快な疾走曲を立て続けに披露するRob HalfordもIan Hillも、御歳67歳。
Robの空気を切り裂くようなハイトーンヴォイスも相変わらず絶好調で、その佇まいは凄みを超えて、もはや神々しいといった形容詞がぴったりくるような領域にまで達しており、まさにメタルゴッド。
実はこの数日前、Marduk名古屋公演の翌日、名古屋駅で岡山へと向かう彼らをお見かけしたのだけど、お二人とも好々爺然とした物静かな雰囲気が印象的だったのが、ステージではこの変貌ぶり。
さすがです。
そしてアンコールは “Electric Eye” “Breaking the Law” “Living After Midnight” という定番曲3曲で、約1時間45分にわたるショーはフィナーレを迎える。
その背景には大きく「THE PRIEST WILL BE BACK」の文字が。
始まる前は正直言って「K. K. DowningとGlenn Tiptonという2人のギタリストがいないJudas PriestなんてJudas Priestじゃない」とか思ったりもしたけど、Richie Faulknerはサウンド的にもビジュアル的にもその隙間を埋める以上の役割を果たしていたし、新しいバンドの形態として完成してたと思う。
彼らからのメッセージどおり、またぜひ近いうちに帰ってきてほしいな。
そしてメンバーが去った後の会場には、Queenの名曲 “We Are The Champions” が厳かに流れていた。
実はこの3日後、別の会場でもまたこの曲を最後に聴くことになるのだけど、それはまた後日改めて。