Eluveitieの大阪公演に行ってきた。
野暮用を片付けて19時過ぎに会場に到着したら、さすがは週末、ほぼ満員。
オーストラリアのプログレッシブ/ブラックメタル・バンド、Hybrid Nightmaresが既に中盤に差し掛かっており、会場はかなりの熱気にあふれていた。
てっきりHybrid Nightmares → Abinchova → Hypocras → Eluveitieの順だとばかり思っていたら、トップバッターはまさかのAbinchova。
(あとで確認したところ東京公演もこの順番だった模様)
Abinchovaを見れらなかったのは痛恨の極みながら、このHybrid Nightmaresがなかなか楽しかった。
なんせ入り口入って最初に目に飛び込んできたのが、Powerwolfみたいなコープスペイントに、クラフト感溢れる () まるで学祭の衣装のような手作風コスチュームに身を包んだメンバー。
彼らは過去、Pagan Metal Alliance Vol.2(2016)にも出演していたらしいけど(私も参戦)全く記憶にないのが不思議なくらいインパクト(だけ)はあった。
メロディアスでプログレッシブな音の作りは決して嫌いじゃないけどね。
てか、むしろ好き。
そしてスイスのフォークメタル・バンドで、同じくPagan Metal Alliance Vol.2に出演していたHypocras。
(こちらは一応見た記憶あり)
このバンドのスターは、ギターでも、笑顔の素敵なフロントマンでもなくて、リコーダーの人。
自分のパートがない時でも、ひたすら最前線でエアギター、エアベース、エアドラムで会場を煽る。
もうね、職人技とも思えるような見事さで、休む間も無く煽りまくるその姿勢に思わずリスペクト。
Eluveitie以外のバンドで本日のMVPは確実に彼だわ。
肝心のサウンドは(前回の時同様)途中で飽きちゃったけど。ごめんねー。
最後はお待ちかねのEluveitie。
昨年、初期の頃からのメンバー3人が脱退してしまって、一体どうなることかと思っていたけど、それがただの杞憂であることは、昨年秋にリリースされた新曲 “Rebirth” で証明済だった彼ら。
そして今回のパフォーマンスも予想通り文句なしに素晴らしかった。
何より新女性VoのFabienne Erni嬢の声量がすごい。上手い。
音源より迫力がある。
上記新曲を初めて聴いた時点でわかってたけど、声質も前任者のそれより個人的には好みだしね。
ヴィジュアル的にも、バイオリン奏者、ハーディ・ガーディ奏者、Fabienne嬢の女性3人が、頭をブンブン振り回している姿は華やかでやはり見応えがある。
ただ肝心のハーディ・ガーディやケルティック・ハープといった民族楽器の音があまり聞こえず、フォーキッシュなエレメントが若干少なめだったのが残念だったけど。
フロントマン、Chrigel GlanzmannのVoの音量もやや控えめで、全体的に微妙にバランスがよろしくなかった点も惜しい。
そして更に欲を言うなら、もうちょっと広いステージで思う存分パフォーマンスをしている彼らが見たかったなぁ。
あのステージで9人は狭すぎる。
それとモッシュピットで若い外国人客数人を中心に終始騒いでたやつら、いくら何でも騒ぎ過ぎ。
確かに会場のムードメーカー的な役割を果たしていたけど、静かな曲の時にまでモッシュってどうよ。
かつてSlipknot/Stone SourのCorey Taylorが何かのインタビューで「せめてバラードの時くらいモッシュはやめれ」と言ってたのを聞いて、そんなやつ本当にいるのかなと思っていたのだけど、目の前にいたわw
最後におまけ。
ライヴ終了後、ライブハウスの出口付近でHybrid Nightmaresのメンバーが、上記衣装とメイクそのままで客一人一人に声をかけてCDを売っていたので、その心意気に思わず1枚お買い上げ。
今聴いているのだけど、これ、思っていた以上によく出来ている。
意外w
Eluveitieのセットリストはこちら。