よくある定番ホラーかと思いきや、実はとんでもない展開が待っている異色スリラー映画「キャビン」(原題:The Cabin In The Woods)
あちこちのレビューでも評価が分かれ、賛否両論のこの映画、さてどんなものかと気になったので見てみることに。
クリス・ヘムズワースも出てるしね。
始まりはほぼ「死霊のはらわた」
おバカな大学生の男女5人が山小屋へ行き、そこの地下室で見つけた古いノートに書かれた呪文を唱えたことから惨劇が始まる… といった過去の名作へのオマージュといった風の出だし。
ただし「定番」はそこまで。
何がどう違うのかはネタバレになるから書けないけど、それと平行して展開していく別の人々がこの映画のもう一つの軸になっていく。
とにかくテンポがいい。
かなり無理のある設定や矛盾点は上げだしたらキリがないくらいあるけど、そんなことをものともしない、思い切りのよさや展開の早さが魅力だ。
また、かなりグロい描写続出なのに、思わず笑ってしまうほどのぶっ飛んだ殺戮シーンの数々。
そして最後はホラー映画オールスターズ大集合!といった感じでフィナーレ。
私は嫌いじゃないな、こういうの。
ホラー好きを自負している方なら一度観てみても損はないかも?
パロディとしてもいろいろ楽しめるし。
ちなみにこの映画の日本語版トレーラーもYouTubeに上がっているけど、のっけからいきなりネタバレしているので、要注意。
Wikiも然り。
それとこの作品の原題 "The Cabin In The Woods" と同名の邦題「キャビン・イン・ザ・ウッズ」という映画もあるが、こちらは全くの別物なのでお間違いなく。
あ、最後にもうひとつ。
エンディング・テーマのNine Inch Nailsの "Last" が、これがまたイメージに合っててなかなかかっこいい。
これも併せてお楽しみの一つってことで。
( ↓ がライブ動画で、リリック・ビデオの方は
こちらね)
※この動画の下にネタバレのコメントがあるので、観る予定の人は読まないように!!
この映画ってもしかしたら、ホラー映画の制作者側をパロディ化したものなんじゃないかと2回観て気がついた。(しっかり2回観たw)
研究所の人々は制作スタッフで、地下にいる古代の神様っていうのは、次から次へとワガママな要求を繰り返しては、ちょっと気に入らなかったらこき下ろすホラー映画ファンの「お客様」。
で、終盤登場するシガニー・ウィーバーはさしずめプロデューサーか映画会社のお偉いさんあたりか。
結局最後にはそのお客様を満足させられなくて今回も失敗。
最後まで健闘していた日本も「9歳のお子ちゃま達に悪霊をカエルにされて」お客様の怒りを買ってしまったとw